ワキガに制汗剤は効かない?体への影響や使わない方がいいって本当?

梅雨から夏の時期にかけて特に気になるワキガ。「ワキガ対策は制汗剤で大丈夫!」と思い込んでいませんか?

実は、ワキガ対策に制汗剤を使いすぎると効果が薄れるばかりか、体への悪影響が出てしまう可能性もあるんです。

「ワキガ対策に制汗剤は効かない!」という説の根拠や制汗剤の影響、効果的で安全なワキガ対策について見ていきましょう!

ワキガに制汗剤は効かないって本当?

結論から言うと、ワキガ対策に制汗剤はほとんど効果がありません。

皮膚にはアポクリン汗腺とエクリン汗腺というふたつの器官が点在しています。汗腺とは「汗を分泌するところ」という意味です。

ふたつの汗腺から分泌される汗が皮膚表面に繁殖した雑菌と混ざり合うことで強烈なニオイを発する症状がワキガです。

特に、アポクリン汗腺のほうがベタベタとした汗を出しやすく、ワキガのニオイの直接的な原因となりやすいと考えられています。

制汗剤には流れる汗を皮膚表面から流し、強烈なニオイをコーティングするはたらきはありますが、汗の分泌量や皮膚表面の雑菌そのものを抑える作用はありません。

「ワキガ対策に制汗剤は効かない」という説には、以上のような根拠があるのです。

制汗剤を多用することによる体への影響

制汗剤に期待できるのは、一時的にニオイを抑え清潔感を与える効果だけです。

ワキガ対策として制汗剤を使用しつづけると、皮膚表面の雑菌の繁殖を抑えられず、根本的な原因はいつまでも残ってしまいます。

ワキガが悪化したとしても表面的なニオイがとりあえず抑えられているため安心してしまい、専門的な治療を受ける機会が失われてしまいます。

制汗剤を使わない方がいいのはワキガになるから?

制汗剤の使用によってワキガになることはありません。

ただ、長期間にわたって制汗剤を使用しつづけると表面的なニオイ対策でとどまってしまい、医学的な対処が遅れてしまいます。

ワキガを放置すると症状が悪化してしまう可能性がありますので、制汗剤は一時的な使用にとどめ、できるだけ早い段階で専門医に相談しましょう。

ワキガケアにおすすめのニオイ対策

ワキガに効果的な対策について見ていきましょう。

まずは生活習慣を見直そう

生活習慣によって、アポクリン汗腺からの汗の分泌量は大きく左右されます。

極度のストレス状態が長く続き、交感神経優位の状態になると全身が興奮状態となり、アポクリン汗腺による汗の分泌量が増えてしまいます。

また、皮膚の衛生状態が悪ければ雑菌が繁殖しやすくなるため、ワキガの原因になります。

規則正しい生活を心がけ、皮膚を清潔な状態に保つことで自然とワキガの原因を抑えることができます。

食生活を意識する

肉や乳製品など、動物性たんぱく質は汗腺からの汗の分泌量を増やす作用があると言われています。

同じたんぱく質でも、魚や植物由来のたんぱく質を意識的に摂取することでワキガの原因となる「悪い汗」を抑えることができます。

また、体内の栄養バランスも整えられるため、免疫力が自然と向上し、雑菌の繁殖そのものを抑制する効果も期待できると考えられています。

ワキガクリームを使う

制汗剤よりも殺菌効果が期待できるのがワキガクリームです。

ワキガクリームを汗腺付近に塗り込むことで気になるニオイを抑えることができ、なおかつ雑菌の繫殖そのものを抑制することができます。

クリームを選ぶ際は、皮膚への刺激が少ないタイプを選びましょう。

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消臭インナーを着用する

営業職などでワキガのニオイがつねに気になる、制汗剤はちょっと不安……という方は消臭インナーを活用しましょう。

生地そのものが気になる汗やニオイを吸着してくれますし、べたつきなどの不快感も軽減されますので、毎日のニオイ対策にはおすすめです。

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制汗剤でケアできないニオイはクリニック治療が確実

ワキガで長期間にわたってお悩みなら、安易に制汗剤に頼るのではなく、専門のクリニックでの治療を検討しましょう。

クリニックでは汗腺レベルでの根本的な対処法を専門医がニーズに合わせてプランニングしてくれますし、生活習慣の改善についてもアドバイスしてくれますので安心です!

まとめ

皮膚表面の雑菌と汗が混ざり合うことで強烈なニオイを発するワキガ。

制汗剤でも一時的な対処は可能ですが、根本的な治療には雑菌の抑制や汗腺の不活性化など、専門的なアプローチが必要になります。

制汗剤や消臭インナー、ワキガクリームなどで表面的なニオイをケアしつつ、信頼できるクリニックで根本治療を行うのが最適なアプローチと言えるでしょう。